この記事に雨宮天さんは出てきませんので悪しからず。
夏川さんの楽曲ってよく「空」が出てきませんか?というお話です。空で感情を表現するのなんてよくあることやん、と言われればそれまでですがちょっとまとめてみました。
キミの空 ボクの空
星の樹に実った グレープフルーツムーン
『グレープフルーツムーン』
作詞:坂井竜二
1stシングルの1フレーズ目からいきなり出てくるんですよね。離れ離れになった幼なじみを思って満月を見つめています。
モノクロ、涙色の音符は
空模様に虹を架けていくから
『フワリ、コロリ、カラン、コロン』
作詞:雪沢実花
痛いくらい青いな
渡り鳥 渡る空
『キミトグライド』
作詞:ワタナベハジメ
あのころ見た空は
もう届かない場所さ
『HIRAETH』
作詞:ワタナベハジメ
シングル曲、アルバム曲問わず空が出てきます。フワコロなんかは女児向けアニメのEDのわりには、雨と晴れを対比させて「悲しいことの後には楽しいことがあるよ」と意外と深いことを言ってる気がします。
ゆらゆら 空は沈む
真っ白な雲はどこへ行く
『パレイド』
作詞:ワタナベハジメ
見上げた暗い空に
なじんでく吐息
…
声で飾って飛ばそう
いっせーのせで空に
『ファーストプロット』
作詞:夏川椎菜
この2曲の空は暗い雰囲気ですね。パレイドでは自分の行き先の不安さを雲の流れに投影し、ファーストプロットではうまく行かないもどかしさからため息をついてしまいます。
変わり映えのない午後
雲でさえも少し動くだけ
『キタイダイ』
作詞:夏川椎菜
変化の少ない日常の停滞感を表していますが、この曲が収録された「ログライン」辺りから夏川さんの逆襲というか、楽曲のマインドが上向きに変わり始めました。
こんなふうにいろんな感情を空に投影してきたのですが、最新曲のハレノバテイクオーバーでは、そんな空を独り占めしようとしています。
すべての曲を夏川さんが作詞しているわけではないですが、自身が書いていなくても作詞家の方にいろいろリクエストをしているそうなので、かなり夏川さんの感情が表現されているのではないかと想像します。
今後、夏川さんは空にどんな感情を映すのでしょうか。